照明の選び方完全ガイド
―照明計画・空間設計で失敗しない照明の基礎知識―
INDEX
照明の選び方完全ガイド ー照明で失敗しない5つの基礎知識ー
01 明るさ
- 明るさはlmで選ぶ
02 光の色
- 生活に様々な色を取り入れる
03 デザイン
- 最新のトレンド
04 配光・光の分布
- 自分の部屋の明るさを知ろう
05 制御方法
- 制御方法で注意すべきポイント
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照明のカタログを見ると様々な種類や仕様があり「選定が大変、、」というお声をよくお聞きします。
また、内装を決める際はたくさんの意思決定が必要のため「照明にかける時間がない」というお声も。
本記事では”照明の基本的な知識や、照明の選定で失敗しないポイント”を解説します。
まずは、照明の基本的な5つのポイントをご紹介です。
照明で失敗しない5つの基礎知識
01 明るさ
まずは明るさです。日頃の生活の中で「もう少し明るいほうがいい(もしくは暗いほうがいい)」と感じることはないでしょうか?空間を利用する人・目的によって必要な明るさは異なりますが、事前に計画をして照明を選定することで空間の完成度が向上します。
明るければよい?
暗くなることを恐れ、多くの照明がある空間をよく目にします。必要以上に明るいため、まぶしさを感じますが暗いよりはいいだろう、という考えで良しとされています。しかし、明るすぎる空間では目の疲れが早まり、身体に悪影響を与える可能性があるため、適切な明るさにする必要があります。
東アジアにおける適切な明るさ
台湾・ベトナムなどで天井高2.7mで白系内装の場合、照明総量は作業面にたいして1㎡あたり350〜500lmを目安にすると、快適な空間づくりが可能となります。
250lm/㎡ : やや暗め
300〜400lm/㎡ : 標準
450〜600lm/㎡ : 明るめ
詳しく→lmとは?
室内の色を考慮する
内装仕上げ色は室内の光の反射に影響します。明るい色は光をよく反射し、暗い色は光を吸収するため、より多くの明るさが必要になる場合があります。色別の反射率を参考として掲載します。
白 :60-80%
茶 :50-60%
灰 :25-40%
黒 :05-10%
-注意点-
明るさはlmで選ぶ
明るさを選ぶときにW数を基準として選ぶことを推奨している人やメーカーのカタログがあります。昔の白熱電球ではW数がそのまま明るさの目安でした。(W数が高いほど明るい)
しかし現在のLED照明は、同じW数でも明るさが大きく異なります。
W数は消費電力を表す数値です。高性能のLEDや電源を搭載した最新器具はW数が低い傾向にあります。
そのため、今の照明選びでは Wではなく、実際の明るさを示すlm(ルーメン)で選ぶことが重要です。
02 光の色
光の色を意識して生活したことはありますか?かつてエジソンが開発した電球は約2000~2700Kでした。そこからさまざまな照明が開発され、今では数多くの色を選ぶことが可能です。
色温度の文化
明るさと同様に色温度も国によって異なる文化があります。例えば日本では5000K、3500K、2700Kが主流ですが、東アジアでは6500K、4000K、3000Kが多いです。
このように近隣諸国でも異なる文化を持っているため、計画時には目的によって色温度を考慮する必要があります。
何色を選ぶべきか?
人にとって良い光とは「自然光に近い色」と言われています。ですが、写真のように太陽は時間によって光色が変わります。つまり、照明も光の色を変えられる照明がおすすめです。
朝は青白く、昼は白色、夜は橙色の光にすることで人の体内リズムが正常化されます。これをサーカディアンリズムといって、近年の照明業界では大きく注目されています。
詳しく→サーカディアンリズムとは?
もちろん人それぞれの好みはあると思いますが、人生に一度限りの買い物として色を変えられる照明をおすすめいたします。
-RGB照明-
生活に様々な色を取り入れる
LEDの進化により、光の色は白やオレンジだけではなく様々な色を出すことが可能となりました。
施設や店舗などの演出はもちろんこと、住宅でもRGB照明の導入により日頃の生活がより鮮やかになります。弊社のユーザー様では下記のような活用事例があります。
-イベント:演出に最適。最近ではPCルームでゲーミングに合わせた演出が大人気!
-お風呂:緑色でリラックスモードに。調光をするとさらに心が安らぎます
-アクティブ:ヨガでは紫や青でマインドフルネス、トレーニングでは赤色でテンションアップ
ODELICでも様々なシーンでご利用いただける演出照明をご用意しておりますので是非ご活用ください。
03 デザイン
照明が他の家電や家材と大きく異なるのは多種多様なデザインが存在することです。洋服のように流行のインテリアもあれば、長年にわたって愛されてきた伝統的なインテリアに合う製品もあります。
考慮すべき3つのポイント
-バランス:内装全体との調和を考えた商品の選定が必要です。色、素材、雰囲気、テーマなどを考慮して、カタログから選定しましょう。最近では、北欧のスカンジナビアと日本の和風をミックスしたJapandiを代表とする文化の融合をテーマとするトレンドも注目をされています。既存のテーマに偏ることなくオリジナルを目指すのもひとつの選択肢です。
-メンテナンス:自分の好きなデザインを選ぶことも大切ですが、メンテナンス性も考慮することが大切です。よく聞くお悩みは「ホコリが溜まりやすい、掃除がしにくい」ことや「交換費用が膨大に掛かった」ということをお伺いします。
-トータルサポート:デザイン重視で複数の照明メーカーから購入をする場合は注意が必要です。制御方法や保証で問題が起きることが多くあります。ODELICでは12,000点の製品を取扱っており、お客様が求めるデザインの製品に出会えるはずです。
詳しく→総合カタログを見る
-世界の展示会情報-
直近のトレンド
照明デザインの代表的な展示会として、イタリアで開催される「Euroluce – Salone del Mobile.Milano」があります。
直近の同展示会で目立ったテーマは下記の2点です。
Japandi:2017年頃から海外インテリア業界で流行しはじめ、いまだ根強いトレンドです。北欧のScandinavia(北欧)とJapanを掛け合わせた造語で、北欧インテリアをベースにして和の要素を取り入れたインテリアスタイルと価値観。ポイントは「自然素材」を取り入れることで空間のゆとりと居心地の良さを向上させることです。
※日本の要素をベースにしながら洋風の現代的なデザインを取り入れたスタイルは”和モダン”であり異なる概念。
小さな光源:各メーカーが小さな光源を使う傾向にあります。その目的は大きく2つ。1つは空間のノイズを少なくすること。もう1つは意匠照明として空間を際立たせること。後者は明るさを取るための照明ではなくデザインとして光を取り入れる目的です。
04 配光・光の分布
高級なホテルの一室と自分の家の部屋、照明における大きな違いはなんでしょうか?
光の「強弱」と「まぶしさ」
それは配光の違いです。高級ホテルでは光の「強弱」と「まぶしさ」を意識した照明計画が施されています。光の強弱とは、光を当てるところと当てない場所を明確にわけます。それによって舞台のようなワンランク上の空間をつくることができます。また、まぶしさを抑えた照明を選ぶことで、不快感を軽減させています。
具体的には照度角が狭い、グレアスタイプのダウンライトを選定することがおすすめです。
特に衣料や物販などの店舗ではこの光の配光と分布をうまく使うことで商品を魅力的に見せることが可能です。
オフィスでのまぶしさ考慮
また昨今ではオフィスでもまぶしさをおさえた器具を導入する企業様も多くいます。特に一日中オフィスにいる場合はまぶしさによって不快感を感じたり、目の疲れにつながるため、導入を検討される機会が増えています。
詳しく→ダウンライトの配灯方法基礎(Comingsoon)
-基準を知る-
自分の部屋の明るさを知ろう
そもそも自分が暮らしている家や仕事場の明るさはどれくらいの明るさなの?と思ったことはないでしょうか。
明るさを図るには照度計という道具を使うことが多いですが、値段も高く一般の方には親しみがないと思います。
そんな時はスマートフォンのアプリで照度計を検索してみて下さい。無料のアプリがいくつか出ており、精度は本来の照度計よりも下がりますが、基準を知るにはよい手段だと思います。
リビング、寝室、トイレなど自分が生活している空間の明るさをぜひ知ってみて下さい。
05 制御
照明が他の家具と異なるのは生活や人に合わせて光を制御することができることです。具体的には明るさ、色を好みに変化させることができます。
制御方法の種類
・位相制御:交流の波形をカットすることで明るさを制御します。信号線が不要のため安く抑えらる一方でちらつきの発生率は高くなります。
・直流制御:0-10V / 1-10V。調光器から照明器具へ0~10V(または1~10V)の直流電圧信号を送る方式です。
・信号制御:DALI、KNXなど。器具それぞれにアドレスを振り分けます。照明だけでなくエアコンなども制御できることから施設での利用が増えています。
・無線制御:Bluetooth、Wifiなど。昨今注目をされている制御方法です。SmartHomeとして複数の家電を一括制御する事例も増えてきました。
最近では無線通信に対応している照明が多くみられます。ODELICでも多くの取り扱いがございますので是非ご検討ください。
詳しく→CONNECTED LIGHTINGとは?
-注意点-
制御方法で注意すべきポイント
便利な照明制御ですが、下記の点は事前に確認をしておくべき内容です。
空間全体を制御する:1つの照明器具を制御するよりも、空間全体を制御するほうが空間としての完成度は高まります。
施工性:制御を照明を選定した場合、通常の照明よりも施工が複雑になる傾向にあります。その場合は工事費の上昇も考慮する必要があります。
変更の難易度:一度設定した内容を変更することは一般的に難しい傾向にあります。専門の工事業者に対応してもらう必要があるため、費用と時間を要します。
まとめ
01 明るさ
- 明るさの感じ方は国や文化によって異なります。
- lm(ルーメン)を基準に、用途だけでなく地域性や内装条件も踏まえた計画が求められます。
02 光の色
- 光の色も国や文化によって基準が異なります。
- 用途や時間帯に応じた色温度の選定は、体内リズムにも影響します。
- RGB照明により空間演出の幅も広がります。
03 デザイン
- 内装とのバランスに加え、メンテナンス性や保証・制御を含めたトータルサポートも欠かせません。
- Japandiや小型光源といったトレンドも踏まえた選定が求められます。
04 配光・光の分布
- 光の「強弱」と「まぶしさ」を適切にコントロールすることが、空間の質を高めるポイントです。
- 配光や分布を意識した照明計画が鍵となります。
05 制御方法
- 照明は生活や人に合わせて光(明るさ・色)を制御でき、制御方法にも多くの種類があります。
- 空間全体での制御に加え、施工性や変更の難易度も踏まえた計画が必要です。
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ここまでご覧いただいていかがでしょうか?文化、目的、部屋の広さ、内装材、それに加えて照明の保守率といった様々な数値を考慮して計算する必要があり、明るさを求めるのは意外と複雑な作業です。
ODELICではこれらの計算を無料でご提供するサービスをご提供しています。
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