ルーメンとルクスの違いとは?
―照明の明るさを簡単解説―
INDEX
光の単位とは? ―ルーメン・ルクスをやさしく解説―
01 lm(ルーメン)= 光の量(光束)
- シーリングライトの推奨 lm(ルーメン)
- 照明ミニクイズ vol.1
02 lx(ルクス) = 場所の明るさ
- 空間別の推奨 lx(ルクス)
- 照明ミニクイズ vol.2
よくお客様から「照明のカタログを見ると様々な言葉や単位がでてきてよくわからない」というお声をおききます。本記事では明るさの基本であるlm(ルーメン)とlx(ルクス)に絞ってはじめての方でもわかりやすく解説をします。これから照明を選ぼうとしている方や、照明について学びたいと思っている方におすすめの内容です。
lm(ルーメン)とlx(ルクス)の違い
01 lm(ルーメン)= 光の量(光束)
lm(ルーメン)とは、照明器具やランプから放たれる「光の量」を表す単位です。専門的には「光束(こうそく)」と呼ばれ、どれだけ多くの光を出しているかを数値で示しています。ルーメンの数値が大きいほど、より多くの光を放ち、一般的には「明るい照明」と感じやすくなります。
例えば、同じ形状・同じデザインの照明器具でも、「500lm」の製品と「1500lm」の製品では、1500lmの方が約3倍の光を出しているため、空間をより明るく照らすことができます。そのため、リビングやオフィスなど広い空間では高いルーメン値の照明が選ばれ、寝室や間接照明など落ち着いた空間では低めのルーメン値が好まれることがあります。
以前は照明の明るさを「W(ワット)」で判断することが一般的でした。しかしLED照明の普及により、消費電力が少なくても明るい製品が増えたため、現在では「どれだけ電気を使うか」ではなく、「どれだけ光を出せるか」を示すルーメンで比較するのが主流になっています。
照明を選ぶ際は、単純にルーメン値が高ければ良いというわけではありません。空間の広さや天井の高さ、照らしたい用途によって適切な明るさは変わります。用途に合ったルーメン値を選ぶことで、快適で心地よい空間をつくることができます。
シーリングライトの推奨 lm(ルーメン)
シーリングライトを選ぶ際は、空間の広さに合ったlm(ルーメン)を確認することが大切です。lmは照明器具が出す光の量を表します。
一般的な住宅空間では3,000〜6,000lm程度が目安となり、広い空間ではさらに高い明るさが必要になる場合があります。
ただし、天井の高さや壁・床の色、インテリアによって明るさの感じ方は変わります。用途や空間の雰囲気に合わせて選ぶことが重要です。
※参考:日本照明工業会技術資料JEL801/照明学会『照明ハンドブック』を基に作成 https://www.jlma.or.jp/led-navi/contents/cont22_LEDCeiling.htm
Quiz
照明ミニクイズ vol.1
突然ですが、ここで照明ミニクイズです。
照明選びのセンスが試されるかもしれません…!
Q. ODELICのAQUAシリーズ「雫」シーリングライトは、3タイプから選べます。
A. 8,030 lm
B. 4,880 lm
C. 3,740 lm
お部屋のリビングが7~8坪(23~27㎡)の場合、どの明るさが最適でしょう?
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照明ミニクイズ vol.1の答えはこちらから
正解: A. 8,030 lm
ワンランク上の8,030 lmを選び、普段は調光して使う方法がおすすめです。
余裕のある明るさを確保しておくことで、シーンに合わせて快適に調整できます。
02 lx(ルクス)= 場所の明るさ
lx(ルクス)は、光に照らされた「面の明るさ」を表す単位です。数値が高いほど明るく、低いほど暗く感じられます。照明のカタログなどで見るlm(ルーメン)が「光そのものの量」を表すのに対し、lx(ルクス)は「実際にどれくらい明るく見えるか」を示しています。
たとえば、同じ1,000lm(ルーメン)の懐中電灯でも、壁の近くを照らすと光が集中するため明るく見え、高いlx(ルクス)になります。一方、遠くを照らすと光が広がるため、暗く見え、lx(ルクス)は低くなります。これは、同じ光の量でも「どこに」「どれだけ集中して届くか」によって、感じる明るさが変わるためです。
また、部屋の広さや天井の高さ、壁や床の色によっても必要なlx(ルクス)は変化します。黒やグレーなど暗い色の空間では光が吸収されやすく、同じ照明でも暗く感じることがあります。逆に、白い壁や明るい床材は光を反射しやすく、空間全体を明るく感じさせます。
つまり、ルーメンは「光の量」、ルクスは「その光がどれだけ明るく届いているか」を表しています。快適な空間づくりでは、単純な光の量だけでなく、どこをどのように照らすかを考えることが重要です。
空間別の推奨 lx(ルクス)
lx(ルクス)は、空間や作業面の明るさを表す単位です。快適で安全な空間づくりには、用途に合わせた照度設定が重要です。たとえば、リビングなどのメイン空間では300lx程度の落ち着いた明るさ、オフィスや学習スペースでは500lx程度のしっかりと手元を照らす明るさが推奨されます。また、寝室やサブルームなど、それ以外の部屋では200lx程度が快適な明るさの目安です。必要以上に明るくするだけでなく、空間に適した照度を選ぶことで、より心地よい空間を演出できます。
※JIS等を参考に当社にて整理した推奨値
Quiz
照明ミニクイズ vol.2
再びここでミニクイズです。
今度は、あなたが“照明プランナー”です!
空間の広さと必要な明るさから、最適な器具を選んでみましょう。
Q.「50㎡のオフィスで600lxの明るさが欲しい」場合、必要な明るさは何lm(ルーメン)でしょうか?
A.40,000lm
B.30,000lm
照明設計では、「広さ(㎡)」と「必要な照度(lx)」から、必要な光の量(lm)を計算します。普段何気なく見ている明るさも、実はしっかり計算されているんです。
さて、正解はどちらでしょう?
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照明ミニクイズ vol.2の答えはこちらから
正解:B.30,000lm
単純計算で
目標平均照度600lx×50㎡=目標光束30,000lm
となります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?この記事では照明の明るさについて、はじめての方でもわかりやすいように説明をしました。
「lm(ルーメン)」と「lx(ルクス)」は、照明の明るさを理解するうえで重要な単位です。lmは照明器具そのものが出す“光の量”を表し、lxは光によって照らされた場所の“明るさ”を表します。
同じルーメン値でも、照らす距離や空間の広さによってルクスは変化します。
たとえば、近くを照らせば明るく、遠くを照らすと暗く感じます。
快適な空間づくりには、単純な光量だけでなく、どこをどのように照らすかを考えることが重要です。
この機会に、みなさまの身の回りの明るさについてもっと考えてみてください。
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